光辺の家
Hikaribe
柔らかな光に包まれて暮らす、コンパクトな心地よい生活空間を提案しています。
絞られた光、反射光、リビングの高さのある吹き抜けからこぼれ落ちる霧のような拡散光、室内を鼠色の左官で仕上げたタタミ室は、まるで洞窟に射し込む光のようにも見えます。左官の壁と穏やかに曲線を描くレッドシダーの板張の塀に囲まれたテラスには大小の緑があり、木洩れ陽が季節を彩ります。
トップライトからは、朝日、昼の光、夕日・・・時に苛烈になる自然の光も、和紙素材のルーバーを介し、室内に入る際には穏やかな粒子となって雑木林の木洩れ陽のようにやさしく降り注ぎます。この淡い、穏やかな光と静寂の中にあるこの住まいを「光辺の家」と名付けました。
所 在 地 :南関東
完 成 年 :2015年6月
構造規模:木造2階建て
敷地面積:143.11m²
建築面積:66.91m²
延床面積:83.43m²
photograph
Masao Nishikawa