上用賀の家
House in Kamiyouga
無垢の木、自然石、漆喰、イグサなど、長い間日本の住まいに使われ、美しい佇まいを見せていました。適度な明るさが一日中太陽の光を追うように、開口の大きさや位置が決められました。
深い庇の下、確かな素材に包まれ陰翳のある住まいとなりました。
筑波石を配した雑木の庭を作り、道路との高低差を生かして魅力的なアプローチが生まれました。新緑から濃い緑、紅葉、そして落葉と、四季を彩る緑が、生活に潤いを与えてくれます。しっかりとした石の庭の骨格を持つ住まいは、現代ではあまり見られなくなりましたが、説明抜きで人の心まで届くものだと再認識させられた仕事でした。
所 在 地 :東京都世田谷区
完 成 年 :2012年10月
構造規模:木造2階建て
敷地面積:197.01m²
建築面積:54.46m²
延床面積:99.51m²
photograph
Kouichi Torimura